理事長のごあいさつ
NPO法人 今井館教友会
理事長 月本昭男
理事長あいさつ
2022年度より理事長をおつとめくださった加納孝代先生のあとを受け、本年7月6日開催の理事会において、新理事長として選任されました。
私は大学生時代から無教会の先生方に学び、無教会の集まりに連ならせていただいており、現在は経堂聖書会の日曜集会にて聖書と信仰を学んでいます。無教会は、しかし、教派ではありません。教派にはそれぞれの教義があり、信仰箇条があり、組織と儀礼がありますが、無教会は、特定の教義や信仰箇条にとらわれることなく、聖書に学び、聖書に基づく信仰に生き、生かされることを大切にしてきました。それが内村鑑三と彼に学んだ方々のキリスト教信仰のあり方であったと思います。
そうした伝統を汲む今井館教友会は、内村鑑三をはじめ、そのようなキリスト教信仰に生きた先達の残された資料を蒐集・保管し、近代日本におけるキリスト教の歴史と思想の研究に寄与することを大きな目的としてきました。さいわい、戦後の東京大学総長をつとめた矢内原忠雄をはじめ、直接、内村鑑三からキリスト教信仰を学んだ世代の方々に関する生の資料も寄せられています。それとともに、2021年に駒込に移転し、新しくなった会館の聖書講堂では、講演会や音楽会などに利用していただくことによって、キリスト教に基づく文化施設としての役割も果たすことができるようになりました。
今井館教友会は、会員からの年会費とご寄付によって支えられているNPO法人ですから、大事業はできません。それでも、内村鑑三没後100周年を迎える2030年に『内村鑑三事典』を刊行すべく準備を進めた結果、多方面の研究者の方々のご協力を得ることができ、編集会議が立ち上がりました。『事典』は内村鑑三を称えるためではありません。むしろ、内村鑑三という一人のキリスト者をとおして、私たちが近代日本の歴史と社会を見つめなおせることを願っています。
以上に述べました資料につきましても、聖書講堂を会場とする催しにつきましても、本ホームページでご覧いただけます。資料館訪問をご希望の方も、開館日と時間をホームページでご確認くださいますように。
